立松和平が亡くなった。
62歳。若いですね。
ちょっとびっくり。そしてショック。
大学生のころ、立松和平を読んでいた者として、
残念な気持ちがします。
デビューしたのは、70年代の後半で、
荒廃する地域の中に住む若者を描くのが上手な作家でした。
代表作「遠雷」は、北関東の農家の若者の煮詰まった感じをうまく表現した作品だったと思う。
「遠雷」は映画化されたのだけれど、永島敏行が主演しました。
小説もあんな感じ。泥くさくて、情念を強く感じさせるところがあります。
立松和平は本当は若者を代弁する作家の先頭を走るはずだったのだけれど、
すぐ後に村上龍がデビュー、そしてもう一人の村上もデビューしてしまう。
運がなかったのだと思います。
ずっとニュースステーションに出ていたから、
世間的には忘られていない作家だと思いますが、
20年以上も作品が話題になった記憶がありません。
流行作家としては80年代に終わってしまっていたのでしょうか。
「都市近郊の田舎」でくすぶることは、自分にとってもある種の恐怖でしたから、
立松和平の描く世界を、近親者にもつ軽蔑に近い感覚を持ちながら、読みふけったなと思います。
当時は立松和平も若手作家だったのでした。
あーあ。年齢も感じてしまいますね。