2010年3月26日金曜日

寝台車の旅

久しぶりです。
年度末、なんやかやと忙しく、blogの更新が滞ってしまいました。

サンライズ瀬戸の話にリクエストをいただきましたので、
本日は寝台車の旅について。

夜の11時すぎに東京駅から出発するサンライズ瀬戸に、
何度か乗りました。
出張ですね。
仕事に時間がかかって、岡山までの出張に出発する時間が遅れ,新幹線に乗れないときに乗るのが常でした。
もう10年くらい前の出来事です。

個室寝台車なので、
部屋に一人きり。
個室に乗客は入っていますから、
寝台車はやたらに静かです。
通路に人影は基本的にありません。丁度ホテルの廊下と同じです。

部屋に入るのにカードキー(切符)があるので、
検札もないのです。
だから人気(ひとけ)を感じることが少ない。

部屋に入ると「ごとっ」という音とともに電車が動き出します。
東海道線を走ります。
23時台の駅のホームには通勤の人たちが並んでいます。
その人たちを眺めながら、あるいは観られながら進みます。
だんだん町が暗くなると、小田原、熱海など。

部屋には、
小さいですが、白いぱりっとしたシーツが敷かれたベッド。
後は衣紋掛け、荷物を置く棚、ラジオ。
これくらい。

自分はいつも缶ビールに簡単なつまみを持ち込んで、ゆったりとNHKラジオを聞いておりました。
これが風情があるのです。
静岡県辺りまで来ると12時もすぎ、
町は暗く,通り過ぎる駅も人気がなく、照明も落ちています。
寝台車は時間調整のために、ゆっくり走ります。どこかの駅で停まったりします。
こういう風景に出会うと、思わずほくそ笑んでしまいます。

照明の落ちた無人の駅は普段目にすることなのない非日常の風景。
暗い町並みの中を時々クルマのヘッドライトが横切る。
静かな風景。NHKの男性アナウンサーの落ち着いた声。
アルコールが回って、ぼんやり酔っていく感覚。
こういう静けさ、ゆったりした感覚が、夜行列車の旅の愉しみです。