一昨日(21日)と昨日(22日)は、
千葉県市原市で開催されている、
現代美術のトリエンナーレ、
中房国際芸術祭いちはらアート×ミックスに行ってきました。
21日がオープニング。
メイン会場の湖畔美術館で開会式。
スピーチしているのは総合ディレクター北川フラム氏。
市原市を走る小湊鉄道沿いに現代アートが展開されています。
中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックスは、
3月21日から5月11日までの52日間で開催されるアートイベント。
太陽が現れるとぽかぽか。
日が陰るとたちまち寒い、
3月らしい陽気でした。
廃校がギャラリーに。
これは自分の顔ががいこつになるというアート(笑)。
学校のおばけとテーマに作品が並んでいます。
廃校がギャラリーなので、
まさに学校の怪談。
廃校アートのど真ん中、保守本流。
越後には田嶋征三、ボルタンスキーが似たモチーフで作品を構えています。
その中で勇気のある試みです。
ガーリーな感じが特徴で、
そこが面白いのですが。。。
こちらは「校長室」というタイトルの作品。
なぜかマイナス30℃の室温で昭和風の校長室が再現。
他会場で合う地元の人の知名度抜群でした。
制作時から話題になっていたのでしょう。
アートに縁遠い人にもインパクト抜群、
寒さも抜群の作品。
芸術祭の認知を高めるには、
こういうプリミティブで五感を使う作品が不可欠。
第一回としては正解の作品です。
3分間限定の見学時間なのですが、
2分で出てきました。
きっと夏は最高の作品です。
湖畔美術館に展示されていた段ボールできた街の一部。
イマジネーションが刺激されます。
一番気に入りました。
街のミニチュア好きにはたまらないですね。
段ボールのラフな造形が逆に見る側の想像力を刺激します。
そこまで計算しているのなら、
すごいプロフェッショナルな仕事ですね。。。
1人でゆっくり観たかった。
竹とんぼ。
竹とんぼの羽に地元の人の質問が書かれています。
「なんでおとなはおこるの?4歳おんな」
こういうこどもの可愛い質問が書かれていて、
フォーマットどおりかと思いきや。
「腰痛がなおらない。」
「嫁がほしい」
「体が固くてこまる」
「かねがほしい」など、
大人の、
ゆるくかつあからさなお悩み、願望が書かれており、
春の暖かい日射しのなかでヘラヘラ笑ってしまいました。
いい感じ。
湖に浮かんだ飛行機。
時事的に不謹慎なジョークを言いそうになります。
ボートを漕いで飛行機まで行けます。
今回の芸術祭では数少ない参加型作品。
飛行に着いただけで達成感。
作家さん自身がボート発着のお手伝いをしてくれて、
解説までしてくれます。
子どもが目立ちました。
親子で見学するならこの作品は外せません。
指輪ホテルという劇団のパフォーマンスを小湊鉄道の列車で上演されました。
面白かったです!
ローカル線の車内でパフォーマンスを観るの初めて。
電車の音、振動が気になっていたのですが、
段々パフォーマンスにひき込まれていきました。
沿線の早春花を観ながら演技や踊り、マジックを観るのは、
風流かつちょっとゆるい感じです。
パフォーマーが目前にいるのも面白いし。
沿線の駅や畑で地元の人がパフォーマンスを見せてくれました。
列車はいいなあ。
小湊鉄道の列車で、怪談ライブをやったら行ってみたい。
深夜、トンネルで列車を停めて、ライブをしたら最高の雰囲気だと思いますよ。
駅前の休憩所。
レトロな感じです。
おもちゃみたいな駅が可愛いです。
こういう場所でぐだぐだ時間をつぶしていてもいいかも。
ゆったり感は駅が抜群に感じられます。
1人で来ているアート女子がこういうところに目立ちました。
廃校。
こちらには作品展示とカフェがありました。
ここで食べた壷焼きの焼き芋が美味かった!
柔らかい〜。
白い屋根の下で焼き芋とピザが焼かれています。
市原は廃校がきれいに整備され保存されている印象がありました。
教室アート。
影が面白いです。
オーソドックスなオブジェ。
いちはらアート×ミックスは屋内展示>屋外展示。
おそらく屋内展示の数が多いです。
こういう現代アートの地域イベントは、
観光だと味わえない地域の人とのふれあいや、
観光名所以外の自然に包まれる部分が面白いです。
ボランティアの人のやる気は高揚感が伝わってきて、
こちらまで嬉しくなりました。
特に地元の人たちのボランティアさんがよかったです。
内田未来学校の竹細工販売は高品質で激安。
里見駅の喫茶もコーヒーとチーズケーキがそれぞれ100円。
激安。
市原は房総半島の入口。
山に入ると竹が生い茂り、
低くてアップダウンのきつい丘陵が延々と続きます。
渓流のながれもゆったりしていて、
関東には珍しい独特の風景が広がっています。
まだまだ改善点もあるのでしょうが、
地元の参加が増えてくれば、
その多くは解決するように思います。
みなさんも機会があれば遊びに行ってみてください。