2015年2月8日日曜日

風の電話

NHKTVで震災の番組が放送されました。
岩手県大槌町の「風の電話」。
震災で亡くなった人への思いを告げる電話ボックスが大槌町の丘の上にあります。
製鉄所を退職した佐々木さんという方が独力で作った庭に置かれました。
当然回線はつながっていません。
震災のあと、自分で震災に何かできないかと考えて、
佐々木さんが電話ボックスを庭に置きました。

人びとは懐かしい人と会話するため美しい花々や緑に囲まれた電話ボックスを訪れます。
死者との会話は決して受話器を取るだけではなく、
電話ボックスに入っても受話器を取らず立ちつくす人、
決して電話ボックスに入ろうとしない人など様々です。
きれいな庭と電話ボックスの風景が心に残りました。

死者を思う心が集う場所は異界です。
恐山だったり。
こんなに美しくて悲しい異界を初めてみました。

おおYOUTUBEがあったよ。
個人の力は微力で大災害に立ち向かえないと考えますが、
こういう奇蹟みたいなことを個人でもできるのですね。
すごいです。